【ネットワーク初心者向け】ポートとは? 代表的なポート番号って何?

ポートって何?

ポートとは、ネットワークでデータ通信する時に使われるドアのようなものです。
IPアドレスはよく住所(家)に例えられます。
家にはたくさんのドアがあります。
ポート番号とはそのドアの番号のようなものです。
せっかく家に着いても開けるドアが分からなければ目的の場所に辿り着けません。

 

ポートってPC1台につき1つなの?

PC1台につきポート1つでは全然足りません。
ネットワーク上で通信を行う場合は、コンピュータ1台 ←  → 1台ではなく、「プログラム単位」で通信が行われます。
プログラムを細かく分けると「プロセス」と「スレッド」があります。
通信ではこの「プロセス」に「ポート番号」が割り振られます。
そして、「プロセス」や「スレッド」はこの「ポート番号」を使ってデータの送り先を判断し、スムーズで正確な通信を行います。
その為、プロセスの数だけポート番号が必要になります。
 



知っておくべき代表的なポート番号 & プロトコル

ネットワーク管理者やサーバー管理者が実際に業務で使うポート番号とプロトコルの一覧です。
必要となる時が必ずあるので全てのポート番号を暗記しましょう!

TCP/23 : Telnet
TCP/25 : SMTP
UDP/53 : DNS
UDP/67 : DHCP(サーバ)
UDP/68 : DHCP(クライアント)
TCP/80 : HTTP
TCP/110 : POP3
TCP/119 : NNTP
UDP/123 : NTP
UDP/137〜138 : NetBIOS
TCP/139 : NetBIOS
TCP/143 : IMAP
TCP/443 : HTTPS
TCP/445 : ダイレクトホスティングSMBサービス
TCP/587 : Submission(メール送信)

 

ポート番号の種類
①ウェルノウンポート番号 (WELL KNOWN PORT NUMBERS)

ポート番号は0~65535まであり、その中の0~1023までを「ウェルノウンポート番号」と呼ぶ。
これは「よく知られているポート番号」の意味で、TCP/IPでメジャーなサービスやプロトコルが利用するために予約されている番号を表します。

 

②レジスタードポート番号 (REGISTERED PORT NUMBERS)

1024~49151までをレジスタードポート(登録済みポート番号)といいます。
これは特定のアプリケーションやOSで使用するためにあります。

 

③自由に使用出来るポート番号 (DYNAMIC AND / OR PRIVATE PORTS)

49152~65535までが自由に使用出来るポートです。
プログラムを作成時にこのポート番号を指定したり、テストで使ったり用途は色々です。

 

ポートの開放とセキュリティ

サーバーはサービスをユーザーに提供する為、ポートを開放しています。
その為、サーバーのOSやアプリケーションにセキュリティホールがあれば、
悪意のあるユーザーがそれを利用して「不正行為」や「サーバーの乗っ取り」をされる場合があります。
これを防ぐ為に、日頃から「必要の無いポートは閉じておく」 「セキュリティパッチを当てる」などの対策が必要となります。

 

まとめ

ここでは、ネットワーク管理者に必要なポート番号について簡単に紹介しました。
この記事の内容を覚えておけば、問題が発生した時に問題個所の発見が早くなります。
CCNAやLPICなどのベンダー系資格テストにも出題されまうので、覚えましょう!

 



 

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